この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
加虐の皇子と愛玩ドール
第6章 淫虐連鎖

「あのぉ」

 優しげなメゾの声に振り向くと、女性が一人、控えめに片手を上げていた。

「どうぞ、お客様」

「恋人の方がいらっしゃるのに、いくら妹さんでも、そんな罰ゲームは感心しません。マスター」

「…………」

「そちらの皇子様も参戦されて、万が一笑いすぎ注意画像が彼女のツボにハマったとしましょう。そうしたら、他に敗者がいらっしたとしても、お触り以降の罰ゲームは、全て彼女に請け負ってもらえば良いんです」

「っ、……?!」

 みおりの喉から抗議の声が上がりかかった。

 この聖母面を気取った偽善者に、言いたいことが山ほどある。もとよりどうせ助け船を出してくれるなら、罰ゲーム自体を反対してもらいたかったものだ。

 雅音の知的なカーブを描いた眉が、神妙に寄っていた。

 みおりは、それからまもなくして、恵方を向いて巻き寿司にかぶりつくことになった。







 雅音が持ち込んだプリントは、地味にクオリティが高かった。その威力は、選手二十三人中二十人が、口を抑えて大笑いし出したほどだ。

 ただし、みおりはわざと笑った。二十人中ごく数名も、おそらく同様の疑いがあった。

 ほづみの前に十九人の敗者達が列を作って、一人一人、ヘアピンにイヤリングに始まって、サンダル、パレオと続いて、ドールの衣裳を脱がしにかかっていた。
 さっきほづみに恋人の有無を訊いていた、極彩色のワンピースの女性の姿もあった。赤々とした唇に、濃厚なオードトワレが香ってきそうなけばけばしさとはよそに、その爪は短く切ってあって、ほづみのビスチェのファスナーを下ろしながら、胸の膨らみを撫でている。ぁっ、と、鈴の音が淫らに昂る音色が、離れていても耳に触れてくるようだ。

「本当に良いの?……ふふっ、これ脱がせちゃったら、ほづみちゃんもう下着しか残らないでしょ」

 ほづみの肩に、次の敗者の腕が絡みついていた。

 敗者の片手がほづみの太ももをまさぐって、柔らかなナイトドレスの裾をまくり上げる。その胸に触れるか触れないかのところで片手を彷徨わせては、ほづみがびくんと肩を強ばらせるのを愉しんでいる風だ。そして、ナイトドレスがとうとう大理石に落ちていくと、愛玩ドールが、次の敗者にバトンタッチされた。
/278ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ