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加虐の皇子と愛玩ドール
第6章 淫虐連鎖

「んっ、ふ、……みおりさん、見ら、れ……んっ……」

「ほづみは全裸で喘ぐとこ、見られたいんだろ?」

「ああっ、……」

 みおりはほづみの糸を引いた頬をキスでなぞっていって、その耳朶を甘噛みした。指の腹で陰核に愛液を塗りつける片手間に、その耳回りに、触れているのかも分からなかろうほどの加減で、キスや愛撫を施してゆく。

「あっあっあっ……ああんっ、ああ……やぁっ、そこっ、弱いっ、あんっ、みおりさぁん……あっ、あああ!!……」

 ほづみの脚がぶるんと顫えて、一瞬、力が抜け落ちた。腕に、つま先に、小さな痙攣の余韻が残る。

 ほづみ、と、囁くと、濡れた双眸と目が合った。

「はぁっ、……はぁ」

「みおり」

 にわかにみおりの後方から、聞き馴染んだメゾが聞こえてきた。

 振り向くと、そこに、雅音の気の毒そうな顔があった。

「悪い。優勝者、決まったから。ほづみ、あのピンクのセーターのお客さん。後で賞品贈呈、頼んだわ。二人とも、豆まき始めて良い?」

「…………」

「ほづみはその格好のままで良いから。暴れるようならロープを持ってくるけれど」

「──……」

「…………」

 みおりはほづみから離れて、雅音の言葉を暫し頭の中で整理する。

「つまり、豆まきしながら続きをしろと?」

「……そんなわけないでしょ」

「どういうこと?雅音、今まじで良いとこだったんだけど」

「みおりさんぅ……挿れて下さいぃ……はぁっ、私、外だけでイッちゃったみたいで……みおりさんの声も、クリも、弱いのにぃ……みおりさぁん……」

 みおりは、それから雅音にまたしてもとんでもないルールを聞かされた。

 雅音の発案した豆まきとは、つまるところ、大豆を使ったダーツ擬きのゲームだ。
 まずほづみを全裸にして客全員の前に引きずり出す。そして、客はほづみの乳房か性器をめがけて豆を放って、的中率に秀でた上位二人が、ほづみに罰ゲームを課せられるというものだ。ツーショットで写真を撮るなり、ほづみにカクテルドリンクをオーダーするなり、そこは客の希望に合わせられるという。

 みおりもほづみも、雅音の説明を聞き終える頃、すっかり興冷めしていた。

 ほづみは元のナイトドレス姿に戻っていた。みおりのバッグから、応急処置で使ったティッシュペーパーを捨てたコンビニ袋が覗いていた。
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