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加虐の皇子と愛玩ドール
第1章 公開遊戯

 ほづみの手が、しずしず、重たげなワンピースの裾をめくる。

 レースの付いたハイソックスの他に、ストッキングもドロワーズも着けていない脚が伸びていた。

「上まで」

「…………」

「──……」

「……上げました」

「下着、つけないんだ」

「…………」

「──……」

 みおりは、ほづみの下腹部に手を伸ばす。

 皮膚を覆う薄い隠毛を、指の腹で愛撫する。

「っ……!!」

「私にこうして触られたかった?」

「そん、なんじゃ……」

「そうだよね」

「…………」

 陰毛をくっと引っ張って、繁みの向こうを確かめる。

 ほづみが脚を閉じるより先に、みおりの指が、ぬるりとした熱に触れた。

「やめて下さい!」

「良い音だ」

「…──っ」

 細い手首を捕まえる。

 みおりは腰を上げて、ほづみの肩をソファの背凭れに押さえつける。

 淫靡な蜜がまとわりついた指先を、ほづみの口許に近づけていく。

 ほづみが、泣きそうな顔で首を横に振っていた。

「ん、ぅっ……!!」

 愛液をまとった人差し指を、ほづみの口に突き入れた。

「どう?自分の愛液舐める気分は」

「や、あぐ、っ……」

「エロい顔。すまして酒飲んでるより、ずっと君らしい」

「ん、ぁ、ふぅっ……」

 みおりは、白いドレスをまとった少女に覆い被さる。

 唇から、唾液だらけの指を引き抜いた。

「ぁ、はぁ……」

「私は昨夜と同じだよ」

「み、おりさん……」

「ほづみもこんな邪魔なもの、脱げよ」

「あ……」

 小さな唇を唇で塞ぐ。

 みおりは花びらのようなそれを舌でこじ開けて、シャンタンにくるまれた胸を揉みながら、背中のファスナーを下ろしていった。
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