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加虐の皇子と愛玩ドール
第7章 耽溺被虐
「ああ、お姉ちゃんのご飯は美味しい。リボンのパスタもバーニャカウダーも、このナッツも最高です。昔からおつまみっぽいところはあるけれど、どうせお酒飲んでるし」
「ほづみの料理が上手いのは、姉譲りだな」
「そうかも知れません。みおりさんも上手いですよね」
みおりは鮮度抜群の野菜がチーズに絡めてあるピッツアのひと切れをかじりながら、ちらとほづみを瞥見する。
綺麗に切り揃えてある栗色の前髪の影から覗く、黒い天然石の透明感を湛えた双眸、白いかんばせは頬硬骨からこめかみに向けてほんのり薔薇色が浮かんでいる。そして、今まさににんじんスティックにかじりついた唇は、しっとりした艶を閉じ込めた、桜貝の色を帯びていた。白い首筋、今でこそピンク色のロリィタ服にその存在感を消されているが、乳房は極上の弾力と線を備えていて、折れそうに細いウエストから広がる臀部は、もっちりとした薄い肉をまとった太ももに続く。ほづみの、華奢な見かけとはよそに抱きごたえのある肉体は、レースやフリルでもったいぶってある分、余計に高貴な婀娜っぽさを強調していた。
「ほづみ」
「何ですか?……ぁっ」
みおりがほづみのボレロのたわわな盛り上がりを掴むと、小さな悲鳴を伴う吐息が上がった。
「ノーブラ?」
「っ、……。バレましたか」
「──……」
みおりはほづみの乳房から腹、下腹部に、片手を這わす。
厚いパニエの仕込んであるスカートの上をじっくりと撫でて、レースの綻ぶ裾をめくる。まばゆい生足を露にして、そのきめこまやかさを指先に刻んでいると、ひくぅっ、と、二本のそれがひきつった。
「何するんですか!」
「こっちが訊きたい。ほづみってドロワーズとかストッキングとか、持ってないだろ」
「持ってます。履いてます」
「履いてないじゃん」
みおりはほづみの背中に腕を回して、しどけない下半身を撫で回しながら、ボレロの膨らみをむにゅむにゅと揉む。
コンディショナーのブーケの香りのほのめく美少女から、扇情的な芳しい吐息が上る。細い首筋を包んだデコレーションケーキの生クリームよろしく豪奢にレースが盛りつけてある、丸襟の影差す薄い胸板が、上下していた。