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加虐の皇子と愛玩ドール
第9章 快楽誘引
「私の従姉妹。ほづみと面識があるようだから、誘ったの」
混乱していたほづみの意識に、ゆかの何でもない風な声色が、氷水の冷温を連れて差し入ってきた。
ほづみは電気機具から解放された。息をつく暇はなかった。四肢は纏縛されたまま、後方からみほこに抱かれてベルト穴からぷっくり飛び出た乳首をいじられ出すや、下半身にゆかの愛撫が伸びてきたのだ。
ゆかの嫋々たるウエストに、ペニスバンドが装着された。ほづみはそれまで指やペンしか挿入したことのなかった膣口に、攻撃的な黒い突起をねじ込まれる。
不快な痛みに腹が裂かれるかと思った。だのに子宮にまでくわえ込んだシリコンの塊が振動を始めた頃、ほづみの苦艱を訴えていた絶叫は、嬌音に変わっていた。
「あんっ、あんっ…………あああっ」
異物が欲しくてたまらなかった。ゆかの指でも、ペンでも。よだれを垂らして褒美を待っていた性感に、何か貪らせて欲しかった。
今、望んでいたよりずっと長い、太いものが暴れている。張り型は肉棒の模倣だという。ほづみはインターネットで眺めていても、この玩具にそそられなかったことはなかったが、ゆかの恥丘から伸びているというだけで、愛おしい、この時だけは甘美な突起だ。
ゆかに突かれて身体が踊る。ゆかを欲して身体が踊る。
ほづみは親しい上級生の指先とキスに顫えながら、ゆかのピストンに絶叫していた。
「宍倉さんって、ゆかに聞いていた通り、ドMだったんだ。花織の写真、使ってる?隠し撮りに協力してやったやつ」
「ぁっ、はぁぁっ、はぃっ、ああっあっ……」
「淫乱なお人形さん。上級生をおかずにして、こんなにいやらしい身体になったの?それとも、ここまでになったのは、ゆかが仕込んだからかな」
「悪いペットだわ……ほづみ。私のペニスで喘ぎながら、他の女のことを考えるなんて……考えられなく、してあげる……」
「あっ、あああ!!!っ、あんっあんっ、あああっっっ…………」
きゅるるるるっ…………びくびくびくっ、と、下腹部が収斂を繰り返す。
ほづみは乳首を遊ばれながら、膣壁を絶えず摩擦される。子宮を突かれる。ゆかのキスに、みほこのキスに、身体中を啄ばまれる。…………
晒け出す快感、見られる快楽、身体をなぶらんばかりに愛でられる法悦──…。
ほづみは、ゆかとみほこに共有されて、長い長い夜を過ごした。