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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照
「はぁっ……はぁぁ……やです……縄、ぁんっ、といって、下さいぃっ……」
「花叶さぁ、立場分かって言ってんの?」
「ぁんっ、はぁっ、はぁ……」
「普通、上司が身体を出せっつったら出すじゃん?……それが花叶は私が声かけてやった時、嫌っつったよな」
「だて、っ、……私には──…」
「男がいるのは理由になるって?」
ぴちゃっ…………
指先がどろりとした沼を掬った。
みおりは花叶の脚と脚の間から右手を引き抜き、女体の目線に持ち上げる。
「見ろよ」
「っ…………」
「漏らしたもの、見て確かめな?」
ぐにゅっ…………
「あ"ぅっ」
心臓に近い方の乳房を鷲掴みにして、乳首に爪を突き立てた。
みおりは花叶を後方から抱いたまま、唇をこじ開け、利き手を差し込む。
「んぐっ」
「……花叶の味だよ。彼氏以外じゃ濡れないんじゃなかったっけ」
「んっ、んん……」
「いやらしい雌」
「はむっ……」
「飲めよ。しゃぶり尽くして、今後は誰にでも喜んで股を開かせていただきます……って、態度で私に示すんだ。君がほんとはあばずれだって」
「んっ、……」
熱い喉元まで指をかき入れ、花叶の必死な舌先に嗤う。
悪さを咎められた愛玩動物同然の女の苦艱にまみれた横顔を唇でなぶり、腕をほどくと、みおりは寝台から足を下ろした。
花叶はみおりに目を向けて、顔中を怯えた蒼白に染めていた。
…──打ち合わせ通りだ。
「始めな」
「何を……すれば、……」
「さっき言ったこと。すれば良いんだよ」
「──……」
花叶がおずおず脚を開いた。
「今後は誰にでも──…あああっっ」
パシィィィッ…………
花叶のももをスリッパが打った。
女の匂いが濃度を増した。
「ぅっ……く、…………」
「くだらないことすんなよ」
「はぁっ……うぅぅ……」
「私が教えたのは一例。君の言葉を使え」
「っ……。──……」
しわくちゃになった薄紅の顔が、唇を動かしにかかった。
「…────。…………」
花叶にしては上出来だった。
みおりは花叶の肉叢を羈束するロープを増やした。
片側の太ももも釣り上げてしまうと、てらてらと光る赤い泉が無防備なまでに露出した。