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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照
「ぃたぃ……はぁっ、……」
「良いんだろう?」
「っ……」
ぴちゃっ……くちゅ……
「じゃ、これは何?」
「……お汁、です……」
「何の?」
みおりは縮れ毛をぐいと引く。
毛根がまろみを変形させ、花叶の顔まで歪めにかかる。
ぷちっ…………
縮れ毛が、数本、指の間を落ちていった。
「私のっ!……ヴァギナからこぼれた愛液ですっ……」
「そうなんだ」
「はぁっ、……」
「花叶って何が好きなんだっけ」
「いやらし……ぃ、こと……ぁんっ」
「全裸で私にいじられて、ぐしょぐしょになってるここ。いっつも、何咥えてるんだっけ」
「か……彼、の……あぅぅ!」
乳房を飾ったコットンパールをつねり上げた。
「あれです!彼のっ……あっ、あえ……あああっ」
「はっきり言えよ」
「……ぺにっ、……ペニスです!っ、っ……」
「そういうのに突かれて鳴く身体して、私に抱けって涎出すんだ」
「っ、はぁ、……」
「意地汚い雌」
「ごめんなさい、……」
「どっちかで満足出来ないほど、盛ってるの?」
「いやらしい……雌で……ひっん、ごめ、ごめんなさい……」
「良いよ。あすこに転がってるやつだろう?可愛い花叶をこれくらいで見捨てたりしないよ」
みおりは花叶の乳房を掴み、耳朶に唇を寄せて舌に転がす。
…──大丈夫?
…──ちょっと、限界です。
算段を違えたささめきの後、みおりは花叶の顎を掴んだ。
「切って、捨てちゃおうか」
「え…………」
「花叶が悪いんだよ。最初から私に従ってれば、あのゴキブリは無関係でいられたのに」
「ああっ」
「ここにいつも突っ込んでるもの、花叶の手で切ってやりなよ。切れ味の良いバナナカッター、貸してやるからさ」
「あ……や……」
「いや?」
「ぅっ……ぐす……」
「いやなら、記念に花叶の可愛いこれ、片方もらって帰るよ」
みおりは花叶の乳首をつまんだ。
引きちぎらんばかりに力を加えたところで、後方から、耳も塞ぎたくなるほどの悲鳴が聞こえた。
「やっ……やめてくれ!!悪かった!!俺が悪かった!!…………あ…………」
一切の発言を禁じられ、縄についていたスーツの男。
花叶が恋人と呼ぶ人物が、涙にまみれて懇願していた。
…──計画通りだ。