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加虐の皇子と愛玩ドール
第1章 公開遊戯


「あっ、あん……あっ!!」

「ほづみのこと、お姉様達が見てる。さぁ、いやらしい腰を振らせていただきながら、本当のことを言うんだ」

「はいっ……はぁ、ほづみは、ん、はぁっ家畜以下、のマゾ、です……あんっ、あああっ……ほづみは、みおりさんの家畜で、……お姉様達の玩具……あっ、ああっ……」

「家畜や玩具か」

「は、はい……」

「なら命令だ。今からお姉様達に代わる代わる遊んでもらえ。ほづみのいやらしい身体を、触って楽しんでいただこう」

「幸せです……みおりさんの、ご命令なら、はぁっ……」

 ほづみがうっとり目を細めた。

 みおりはギャラリーの女性達を吟味する。

 脚をすり合わせたり、息を鎮めたり、汗を拭いたり、観衆も楽ではないらしい。性的興奮がバレないよう、気付かれないよう努力しているのは認めるが、タチやネコの見分けまでつく。

「そこの貴女と、貴女。それから青いシャツの貴女と──」

 みおりは、女性達を指名していく。

 ほづみには二十回と言っていたが、オーガズムは、どうやらその程度で済みそうにない。
  
 世にも非道で、世にも甘美なショーは始まったばかりだ。

「さぁ、ほづみ」

「ん、ふ……」

 みおりは指先に付着した愛液をほづみに舌で拭わせて、その耳許に唇を寄せる。

「ほづみがお姉様達に犯されるとこ、じっと見てるよ」

「あっ……みおり、さん……!!」

 そして、フィナーレに、みおりとほづみの愛の序曲が入る。

 否、フィナーレではない。
 誰の目にも晒さない、二人だけの始まりだ。

 みおりは、指名した女性達が席を離れて近付いてくると、彼女らにほづみの傍らを譲った。

 飲み物を回して味わうように、一人一人が順番にほづみを可愛がるのか。それとも、皆で一気にこの婀娜っぽい少女を快楽の檻に閉じ込めるのか。

 見物だ。

「ほづみ」

「みおりさん……」

「雅音に私の住所を渡しておくから、今夜」

「──……」

「何にも下着をつけずにおいで。彼女達の相手が終わったら、君は朝までお仕置だ」

 ほづみの紅く染まった頬が、更に、熱を帯びたように見えた。







1章 公開遊戯─完─
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