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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照


「お姉ちゃん──…」

「盛り上がってますねー。何のお話ですか?」

「あ、塙岸さんお疲れ様です。宍倉さん、ピーチフィズお代わりお願いします」

「ほづみ、来ちゃった。あらあら、相変わらず二人とも華やか。ほづみは昔聞いたから分かるけど、塙岸さんはそういう服どこで買ってるの?」


 みおりの隣にほづみのかつての飼い主が腰を下ろした。
 智花はゆかの側に屈んで、ペットが飼い主にじゃれつく仕草で、その手をいたずらに遊んでいる。


 雅音がピーチフィズを手に戻ったところで、改めて、週末のバーに嘘発見器が置かれてある経緯を説明し出した。







 説明だけではジョークと聞こえた実験は、冗談抜きに幕を開けた。

 ゆかは智花を観葉植物の仕切りの向こう、半個室に連れこんでいった。カップル達に人気のシートだ。カップル達に人気のシートで、ゆかは智花の胸を揉み、首筋を撫で、初恋を覚えたばかりの少女にでも理解出来る類の口舌を駆使して口説き始めた。



 みおりは夕餉を再開した。


 今しがたまで唯子達の寛いでいたソファに、ほづみが脚を開かされていた。
 右太ももは雅音が、左は笙が押さえつけ、奢侈な洋服は全て取り去られた後だ。ピンク色のケミカルレースのあしらってあるレースの下着が、ほづみの最後の秘境をもったいつける。首には金具付きチョーカーが嵌まり、両手首のリストバンドに頑丈に固定されていた。


「んっ……ん……」


 唯子がほづみの喉を啄ばみ、乳房の溪谷にキスを移す。みぞおちやももに呼び水を施す。

 触れるか触れないかほどの指先が、ほづみの四肢を次第に水から打ち上げられた魚のようにひくつかせてゆく。
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