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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照





 唯子はブラジャーをほづみに巻きつけ、手持ちのスカーフを重ねてその視覚を塞いだ。

 それから常備していたというアダルトグッズを持ち出すと、ほづみの乳房を合皮の拘束具で盛り上げて、乳首にローターを取りつけた。


 ほづみは四つん這いにさせられた。


 唯子がチョーカーから首根っこを引き上ぜて、秘口を掬う。


 ちゃぷ……


「伊達に淫乱な雌奴隷じゃないわ。ご主人様の目の前だというのに、自分の下着を匂ぎながら、他の女に見られてこんなに喜ぶなんて……」

「んっ、んん」

「ほら、ほづみちゃん?貴女、下のお口はこんなに素直よ。顔に塗ってあげるわね。変態にはたまらないでしょう」…………



 唯子の指が、ほづみの唇から頰にかけて、それから鼻腔の浅いところに彼女自身の愛液を塗りたくってゆく。

 おりふし苦悶した甘美な吐息がほづみの鼻からこぼれ、ひくひくっ……と、腰がたわむ。


 ヴィィィィィィィィ…………


「んっ?!んんっ……ん!んっ!」


 左右の乳首が振動を始めた。

 唯子はコントローラーを愛玩ドールの真下に置き、突き出しになった臀部にかがむ。


 ほづみの赤い二つの窪みの一方は、内股にまで洪水をもたらしていた。


「可愛い穴」

「ふぅ、ん!」

「ほづみちゃんのお口を見ていたら、お姉さん本気で欲情しちゃうわ。……塙岸さん」


 みおりは唯子と目が合った。夕餉はとっくに終えていた。

「本気出して良いかしら?」

「唇以外ならお好きにどうぞ」

「……まじ?」

「たまには変態発揮のほづみを見たいし。それに、ほづみがイッた回数だけ、帰ったらお仕置きの楽しみが出来る」


 みおりはほづみの残したスパークリングを持ち上げた。
 ほのかに愛玩ドールの匂いを残したシャルドネを喉に流し込みながら、無様な実験台を眺める。


「ですって?ほづみちゃん。……ほづみちゃんの大好きなお仕置きがたくさんしてもらえるように、お姉さんがうんとイかしてあげるわね」

「…──っ、ふぁっ」


 唯子はパンティを抜き取って、ほづみの口許にディルドをあてた。

 お舐め。
 唯子のたった一言が、愛玩ドールの舌を動かす。

 ほづみは唯子と観衆らの監視下で、でこぼこの突起を丹念にしゃぶった。
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