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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照
* * * * * * *
みおり達が広場に降りると、雅音の嘆いた通りの光景があった。
遠くにざわめく健全な浮かれ音声をものともしないラテン系の音楽が、肉欲に駆られた観衆の熱気を煽り、ざっと六人の美妓達がほぼ全裸でダンスをしていた。
ある踊り子は観客の手を引き夜桜のカーテンの隙間に潜み、四肢を絡めつけて口づけをせがむ。またある踊り子は観客の顔に跨って、パンティにねじ込まれてゆくチップに喘ぐ。ブラジャーを剥ぐのをもったいつかせた踊り子は、観衆が囃せば囃すだけ、いやが上にも焦らしつけた。
がらんどうだった砂場は再び花見会場となった。
雅音は唯子らに手伝われながら酒やつまみを広げ直し、みおりは『Gemini』の常連達から玩具を借りて、ほづみを下準備した。
年輪を重ねた大樹の幹に、美少女のオブジェが仕上がった。
「ぅっ……はぁ……」
ほづみは空中で万歳の姿勢をとり、開脚していた。
肢体はロープが纏縛し、手首と太ももに至っては、鉄の拘束具が嵌めてある。充血した乳首にはクリップが、クリップに装具してある鎖には五十グラムほどのガラスが取りつけてあり、縄目からはみ出た乳房を下方に引っ張っている。
「っん、……!」
みおりはクリップごと乳房を掴んだ。
ロープから盛り上がった薄い肉叢をもう空いた手のひらでなぞりながら、果実を揉み、柔肌を丹念に吸い上げてゆく。
「ぁあっ……あっ、あ……っっ」
ちゅぅぅぅ…………ぢゅるっ……ちゅぅぅ……
脇腹へ、みぞおちへ、みおりはキスを移しながら太ももを撫で、それから丸出しの性器に至った。
「あっ!!……」
なめらかな恥丘に円を描き、割れ目へ指を落としてゆく。収容量を超えたとろみがロープにこぼれた。
「もう濡れてんの?」
「ぁっ……ひぅ」
「お姉さん達に見られながら、釣り上げられてる時からこんなになってたにしてもだらしない口だ…………いつから?」
「さ、さっき……から……」
「具体的に言えっつってるんだけど」
くりゅっ…………
「ああぅぅっ……」
陰核に指を押しつけて、撫でながらとろみをこすりつける。
太ももがひくひくたわむ。恍惚とした表情の唇から、悲鳴にもとれる息が吐き出る。