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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照


「ほづみ」

「はぁっ、はぁ……んっんん」


 みおりはほづみの髪を引き、唇を塞ぐ。

 舌先でつつくと容易くほぐれる花びらを開き、口舌を操る肉を求める。


「んっ、む……」

「──……」


 不協和音を奏でる水音。濡れた吐息。

 みおりはほづみを貪りながら、体中を撫で回す。


「んっんん」

「ほづみ、……」

「はぁ、……っ」



 キスを離すと愛玩ドールのとろけた顔がみおりを捕らえた。







 みおりはほづみを砂場に下して首輪をつけ、一人一人に土下座して回るよう命じた。



「淫乱で……お仕置きにも喜ぶような生意気な雌で…………申し訳ありません……」


 パシッ……ペシッッ……


 唯子のスリッポンがほづみの頬を左右に打った。

 瞠目したドールの額を、アイブロウペンシルの先が文字をしたためてゆく。


「他人様の持ち物にこういうことはしたくないけどね、……ほづみちゃん、もう自分のこと説明するのも飽きたでしょう」


 "おまんこの穴の奥まで見せたがる変態"


 唯子は口許を歪めると、アイブロウペンシルを片付けた。


「巴山さん。……」

「今更ね」

「淫乱で、──…ああっ!!」


 ゆかのピンヒールがほづみの乳首を肉にうずめた。


「ごめんなさいって?……ふっ、思ってもみないことを口にしている暇があるなら、──」


「あ"ああっ!!」


「ほづみのそういう顔を見ていた方が、有意義だわ」


 ゆかはほづみの乳首を徹底的になぶり、それから臀部を平手で打った。


「有難うございます……最高に気持ち良かったです……」

 ほづみは身体を引きずって、笙の許へ移ってゆく。



「…………」

 みおりに従順な人形は、またぞろ砂場に指をついた。

「今夜も全裸を皆様にお見せして濡れてしまいました。……私は一生股を開き続けていても、犯していただき足りません……」

「それは大変。淫乱になる病じゃないの?」

「申し訳ありません……」

「ほづみちゃん。お姉さんが具合を見てあげるわ」


 笙はほづみに開脚させた。性器を自ら開くよう命じ、ほづみの指が押し開いた襞と襞との間を覗き、匂いを嗅ぎ、舌でしゃぶった。



 笙に続いて他の『Gemini』の常連に、それから新たに参席していた新参者達の希望者にも、ほづみは跪いて回った。
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