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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照






 みおりはほづみが戻ってくると、首輪のリードを幹に繋いだ。

 仰向けに寝かせ、開かせた膝を腕に抱かせる。ほづみの手首と太ももを、ロープで縛った。

 ローターを二つ、みおりは割れ目の口に沈めた。陰核にバイブレーターの先をあてがって、ガムテープで固定する。


「あんっ!」


 振動音が立ち出すや、ほづみの目が見開いた。


 ヴィィィィィ……ヴィィィィィ……ヴィィィィィ…………


「ああぁぁ!っ……あんっ、ダメ……耐えらん──…」

「反省するんだろう?」

「あんっあんっ……あああっっ……」

「許可もなくよがって……人形のくせに生意気だって自覚があるなら、少しは苦しめてやるよ」


「やぁああああっ……ああっあっはんっ!あああっ…………」


 ほづみの身体が左右にくねる。さしずめ意思を宿した丸太だ。

 無色透明の液体が、ローターの線を水浸しにした。



「どこでお店をされてるんですか?」

「◯◯駅から徒歩五分の裏路地です。アクセス方法はホームページに載せていますから、是非今度いらして下さい」

「SM風俗ですか?」

「通常は普通のレズビアンバーです。けど、料理も美味しいとお客様から好評です。良かったら──」

「マゾの方、いつもはどちらのお店で?」

「すみません、あの子は素人です。ここだけの話、妹なんです……あの通り淫乱なので、趣味と実益を兼ねてたまに」



 酒宴の場では、雅音が好き勝手に営業していた。



 みおりはほづみを低温蝋燭でペイントすると、あられもなく歪んだ顔に口づけた。


「舌」

「んっ、ぁ……あっう」



 みおりはフレキシブルな動物に蝋を垂らすと火を吹き消し、臀部の窪みの浅いところ愛液でほぐして、短くなった蝋燭をこじ入れた。


「ああっ!!」


 びくんっ、と、ほづみの足先が宙を蹴る。


 みおりはアヌスを蝋燭で広げながら、内股をキスで啄む。

「やぁっ!もぅ……ダメっ限界……ローター……クリッ!クリ外して……あああっ……外して!下さ──…あああっ!……」


 ひくひくひくひく……ひくんっ!


「良いんだろう?」
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