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加虐の皇子と愛玩ドール
第10章 淫楽引照

 みおりは焦点をなくしたほづみを横目に、とろみを指に掬って味わう。

「ぅっ……んっ、はぁっ、ん!」

 蝋燭を抜いて、予備のバイブレーターをとる。たった今まで赤い突起を収めていた皺の窪みにねじ込んでゆく。


「いたっっ……あっ……ああ!あああんっ、あああんっ、……!」


 ほづみの唇を貪って、舌に固まった蝋を除く。


「ゃっああんっ、あん!あん!あああっ…………」

 喉をキスで啄ばみながら、最強度に振動させたバイブレーターをほづみの中でぐりぐり回す。

「いやらしい声。下の口どっちも咥えて、ほづみすごいよ?」

「ぅっ……うぅ……ひぅぅぅ……痛いのっ……ここっ、ここに当たるの……たまんないでずぅぅぅ……」

「そっか」


 ぶすっ…………


 みおりは持ち手をせばめた異物を更に沈めた。

 バイブレーターを動かしながら、陰核に施していた刺戟を除くと、珊瑚のように脹れたパールが現れた。


 ピシュピシュッ……ピシュッッッ…………


 ほづみから飛沫が散った。

 みおりはバイブレーターをほづみの中に突き入れたまま、唯子に指示棒を借りた。

 乳房や腕、肩、膝から蝋を払い落とす。


「あん!あんっ……」



 みおりが肌を打つ度に、女体はひとしお恍惚とした悲鳴を上げる。


「気持ちぃです!……あああっ……好きです……あんっ……みおりさんにならっ……殺されてもイッちゃいますぅぅ!……あああっ……」



 膣口からローターを引き抜いて、熟れた果実に舌を伸ばす。

 野生的な音を弾きながら、みおりはほづみの花蜜を飲む。

 啜っても啜っても、ほづみの欲望は蛇口のように噴出する。

 みおりは引き潮になりかけると身体を離し、観衆の目に性器を晒した。


 ギャラリーには、ストリップショーを終えた美妓達の姿もあった。ある美妓は自ら性器をもてあそび、またある美妓は連れ立ってきた観客の乳房を揉んでいた。



 みおりはほづみの拘束をといた。そして今度は自ら主人を誘惑するよう指示をした。

 愛玩ドールのしなやかな腕が、誘惑的にみおりの身体に絡みつく。

 ほづみの割れ目がみおりの膝にシミをつけた。きららかな瞳が近づくや、何の疑いもなくみおりに傅く唇が、キスを求める。



 みおりは全裸のドールの乳房を愛撫し、身体中を所有物らしく扱った。
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