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加虐の皇子と愛玩ドール
第11章 一対勾引
鼈甲色の薄明かりが、裸体の少女と、彼女とさして変わらない年端の女を暴いていた。
埃一つない絨毯に四つん這いになり、長い茶髪を肩に流した少女の方は、頭上のソファに腰を下ろした別の女の素足の愛撫を受けていた。
それから少女の臀部に秘口を下ろし、少女の首輪に連結しているリストバンドに両手首を繋がれた女の方は、肉欲とは無縁の清楚な顔を苦悶に歪め、後方にいる四人目の女に鞭打たれていた。無論、この女の方も裸だ。
「ほらほら、ほづみ。……さっきまでの強気はどうしたの?私の奴隷に犯されながら、ご主人様の前で昔の飼い主に跪いて尻を振るなんて、家畜の端くれにも及ばないこと」
「ぁっ……ごめんなさいっ……あんっ、あんっ!うむむっ!……」
ゆかのつま先がほづみのおとがいを持ち上げて、もう一方の足先が、端整とれた顔面を踏みつけた。
唾液と催淫剤にまみれたほづみの顔は、もはや十数分前まで綺麗に化粧してあったのが嘘のようだ。
半開きになった唇に、濡れた親指が侵入してゆく。
唇から伸びた舌が、腹を空かせた小動物を気取ってゆかのそれをしゃぶり出す。
びしぃぃぃっ…………
「あああっ……」
みおりは今またベロアの鞭を振り上げて、目下の女の臀部を打った。
淡く血色の浮かんだ肉体がたわみ、智花のいかがわしいソプラノが、ナインテールの拷問具特有の派手な音を殺す。
「智花……ほづみは私の人形だって分かってる?」
「はぃっ……あんっ、分かっ……てますぅっ……はぁ、はぁぁん……っっ」
鞭を受けたばかりの女体は、辱められるために製造されたマリオネットでもあるようだ。ひたすら喘ぎ、淫らな舞踊はよりあられもなくなる。
みおりは智花の背骨を指先をなぞり、人差し指の至ったところ──…尾てい骨を吸い上げた。
がくつく裏ももを撫でながら、ウエストから広がる肉叢を啄ばんでゆく。