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加虐の皇子と愛玩ドール
第11章 一対勾引
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ほづみの通っていた高校の受付事務員は、筋金入りのマゾヒストを覚醒させただけあって、みおりに匹儔するくらいには加虐に傾倒している人物だ。
それはつい最近の──…ほづみがゆかと再会した夜、彼女がかつての主人との馴れ初めから別れるまでを話して聞かせてから最近までの間、みおりも何度と見せつけられてきた事実だ。
ところが先週、みおりはゆかの知られざる一面を拓いた。
前代未聞の勝負の後、みおりはほづみと智花にシャワーを浴びせ、まず衣服を整えさせた。寝台近くにソファを運んで、昼間の姿に戻った愛玩動物二体を並べた。
それから、ゆかに衣服を取るよう命じた。
ゆかが性器に異物を挿入したのは、加虐に魅せられる十年前が最後だっという。なるほど、確かに寝台に大の字にして拘束した裸体にキスと愛撫を散らすところから、その反応は生娘同様、頑なだった。
玩具を使う前にじかにその体内を確かめた。ゆかがサディストであることを忘れるくらい、みおりは苦痛に歪んだ顔に思わず情欲を煽られた。
身体中をクリップで挟み、乳首や陰核をバイブレーターで刺戟した。
みおりはひたすらほづみと智花にゆかの痴態を凝視させ、それからディルドで割れ目の中をなぶり回した。
ゆかはみおりが鎖をとくと、顔を真っ赤にして三人に土下座した。
三つ指につけた額の下方、気位の高い可憐な顔は、恥辱に慄ききっていた。
…──勘弁して下さい。許して下さい。許していただけるのでしたら何でもさせていただきます。…………
みおりはゆかを丸裸のままバルコニーに出した。
ホテルの裏手は、オフィスビルだ。
丑三つ時も迫っていた週末の深夜、ゆかはみおりの命じた通り、月明かりに自涜を披露した。