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加虐の皇子と愛玩ドール
第11章 一対勾引
奢侈なシーツにくるんだマットを別室に運び、代わりにみおりは各所にフープが備わるものを寝台に置いた。
フープには革ベルトがとりつけてある。
みおりはほづみに自ら下着を除かせると、既に劣情の兆しを主張していた肉体を仰向けにするよう指示した。
かくて今、ほづみの開けた両腕は、手首から二の腕にかけて三本のベルトが固定していた。
それから鎖骨、アンダーバスト、へそ周りも、長さの異なる同じベルトが羈束し、足首だけが輪っか状のそれで繋いであった。立てた膝はやや外開きだ。ももの関節からロープで吊り上げてある。
みおりはほづみの肩の真横に片手をつき、皺くちゃの乳輪にそばだつサーモンピンクのグミをつついた。
ひくんっ…………
規則正しく上下を繰り返していた胸が、ほづみのウエストに合わせて微かに狂った。
「ん、ふ……」
ほづみの唇をキスで塞ぐ。
舌先で歯列を求めながら、みおりは乳首の愛撫を続ける。
マシュマロの手触りの丘陵の内側から外側へ、触れているかいないか甄別しかねるような具合に手のひらを這わせては強く強く揉みしだく。前歯をこじ開け、ドールの柔軟な舌を丹念に味わってゆく。
「はぅっ……んん」
完膚なきまでマットに磔になったほづみの身体を、不可抗の欲求がたわませようと働きかける。
まぐわう唇、舌と舌の隙間を縫って、ほづみの喉を突き上げてくる音声が、切なく喘ぐ。
「ぁあっ!!んっ、みおりさ──…」
じゅるっ…………
みおりはほづみの口許をこぼていった唾液を啜る。
おとがいにキスし、頬を啄み、目許や額にキスを散らす。そうしながら華奢だが肉感的な線をなぞったみおりの指先は、間断なくひくつくみぞおちに至った。