この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
加虐の皇子と愛玩ドール
第11章 一対勾引
「そそられません」
「塙岸さんっ、貴女が代わってくれるって……」
「気が変わりました。嫌がっている雌は、無理矢理ヤッても味気ないだけです」
「っ…………」
花叶の顔に生気が戻った。
「花叶ちゃん」
「はい、……」
「解雇は、見浦さんの言いすぎ。ただ私が手伝ってることは、結構、バレてるらしい」
「──……」
「そろそろ、私も無料で手伝うのもくたびれてきたとこだし」
「ですよね、ごめんなさい、先輩にご迷惑かけちゃってて……」
「全然謝ることないよ」
みおりはほづみのウエストを寄せ、ジャンパースカートのファスナーを下ろした。
肩を撫でた肩紐を外し、フリルの塊を床に落とす。
「ぁっ……」
「花叶ちゃんさ、営業実績ゼロになりたくなければ、可愛い身体で支払いな」
「っ…………」
ブラウスとパニエとドロワーズ。それからニーハイソックスだけを残したほづみの腕を引き、みおりは彼女に口づけながら、花叶に命じる。
…──暇潰してるから、服だけ脱いで。
みおりがはづるに託されたのは、大きく分けて二つのシリーズの玩具だ。
ボディペイント用のインクマジックと拘束具、どちらもはづるの発案したものである。
インクマジックは三色展開だ。多少の敏感肌はもちろん、体内に入っても無害というのがウリである。拘束具は、手枷、足枷、ハーネスがひとところになったもので、いずれも一つで二人の人間が羈束出来るよう組み合わせてある。
それから通常のロープやらバイブレーターやら、少し研究熱心な人間であれば使用経験のあろう玩具が準備してあった。
「ほづみ……今君の思ってることを言ってごらん?」
「ぁっ……ん、やだ……恥ずかしっ、です……はんっ」
「それだけ?」
「んっ、ぁはぁっ」
みおりはほづみの乳首をつまんだ。
開脚した膝立ちの格好で、両手首と両ももを木製格子に磔になったほづみの身体は、足掻いてもまるきり意味をなさない。