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加虐の皇子と愛玩ドール
第11章 一対勾引
花叶はほづみを白く戻すと、頻りと内股を擦り合わせるようになった。
みおりは花叶の手枷をばらし、ほづみを下ろした木製格子に彼女の右手を押さえつけた。
「ん、……」
ラブドラッグを含んだインクを余すことなく取り込んだ唇をキスで塞ぎ、みおりは花叶のおとがいから喉へ向かって啄ばんでゆく。それからまた無邪気な口舌を操る割れ目にキスを戻して、肉厚の花びらを舌でなぞって綻ばせる。
「はぁっ、んぅっ」
唇を撫で、歯列をしゃぶり、花叶の中で喘ぐ舌を捕まえる。
薄く開いた目蓋にちらつく切なげな目が、みおりを覗く。忘我の水音が二人を包み、片手と片手がじゃれていた。
「ぁん、はぁ、先輩……」
「エロい顔……花叶ちゃん、ほづみと同じ匂いがする」
「そ、なっ……こと……んん」
ちゅっ……じゅび……じゅるっ…………
花叶の唾液を吸い上げる。がくつく脚を片脚で割り、パンティ越しに湿ったところを指で探る。
くいっ……
「あぁっ……」
「お漏らしだ」
「あ……汗、……あっっ」
布を窪みに押し当てて、指先を潤みに突き立てた。
キスを離して、みおりは花叶の耳朶に触れる。
蝶が蜜を啄むように、触れるか触れないかの距離で、吐息を送る。
「汗、もっとかきたいだろう」
「いえ、私は……」
「ほづみ」
「はい、……」
「パンティ匂げ」
「──……」
ほづみが花叶の足許に這い、膝立ちをしてみおりの手許に鼻を近づけた。
「汗の匂いじゃ、ありません」
「……だって。花叶ちゃん」
「はぁっ、……」
「さっさと脱いで、雌らしくおねだりしてごらん?皆さん──…特に社長が焦れったそうだ」
ともすればガラス細工に触れるように柔らかなささめきで耳殻を撫で、みおりは花叶のみぞおちをまるく愛でた。
底知れぬ衝動に掻き立てられるようにして、花叶が自ら下着をひったくってゆく。左手で、器用に。