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加虐の皇子と愛玩ドール
第12章 錯綜同衾


 みおりはほづみの膣口にバイブレータをねじ込んで、みほこは陰核をそれで狙った。アヌスにはローター──…二人、ほづみの三つの性感帯を一度に責め、同時に臀部やらももやらをなじり倒した。ほづみは悶え、喘ぎ、おりふし叫ぶ。みほこの顔に潮が散った。みおりの手も、コップ一杯分ほどの愛液にまみれていた。

 ほづみから薬の気が抜けたところで、みおりは彼女を寝台に移した。キスを重ねて乳房を揉んで、身体中を蹂躙してゆく。催淫剤の効果が消えても、ほづみの活気は治まらない。

「もっと……もっと、あんっ…………叱って下さい…………痛いことしてぇぇ……あんっあん」…………



「ふしだら、な、……ふしだらな私に、あっあん!罰を下さい……!!っ……」


 みおりはほづみの手首を縛ってヘッドボードに固定した。視界を覆ってバンダナを巻き、赤い乳首にクリップをつけた。

 がくん、がくん、と、腰がうねる。


 じゅるっ……じゅるじゅる…………


 みおりが啜ったほづみの秘口をみほこが覗き、彼女のピンセットがその陰核をつまみ上げる。


 くり…………


「ひんっ!!ああっっ…………」

 みおりとみほこは、代わる代わる、競うようにほづみの下半身を貫いた。



「お腹、空いてたんじゃなかったの……?」

 女の場合、空腹時の感度は鈍るという。ほづみのそれは、一般的な統計を覆していた。


「じょ、せぃが……はぁっ、満腹時、性欲強くなるのって……ぁっ、あん…………子孫を残す、生物学的本能からくるものらし、ですよ……」

 その話は聞いたことがある。

 原始、男は狩猟を、女は出産育児を役目としていた。空腹時、男の性欲に輪がかかるのは、それと士気が比例するからだ。
 一方、女は快楽の結果身ごもっても、栄養不足では生命の芽を胎内に養えない。しかるに、空腹時は劣情がそそられなかった遺伝子が、現在にも紐づいているのだという。

「馬鹿げてますよね……」

 みおりに代わって、ほづみの唇が嘲笑的な息を吐いた。

「私の身体は、私と、みおりさんの……ものです…………」



 地上に貢献するためのものではありません。



 生殖活動の結果を期待したがる、至極単純な肉体構造。


 ほづみは、彼女自身の女という性を罵ってこそ、いやが上にも興奮状態に昇りつめていた。
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