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加虐の皇子と愛玩ドール
第12章 錯綜同衾

* * * * * * *

 奢侈に流れる総レースのワンピース、ウエストから広がる薄紅のドームは、乙女の操をいやが上にも閉じ込める。
 歩く度に揺れる裾のフリルは均等間隔で金色のリボンが縫いつけてあり、優美な秘密をもったいつかせ、こまやかな刺繍のレースが覗く。


 端からすれば見ているだけでも堅苦しい装束で、ほづみはラウンジへ向かっていた。


 時刻は午後七時近くだ。

 昨夜から身体を張って贖罪に耽り、昼間から淫らことに溺れ、もはや人間らしい感覚も麻痺していたほづみの肉体は、文字通りドールとなりかけていた。

 甲斐あって、ほづみの禁足はとけた。

 みおりがほづみを家畜同様に扱うだけで許したことは、存外だった。ほづみは貞節を破り、打ち明ける機会を逃したばかりか、みおりの方が先に知ってしまっていたのだ。



 ほづみの空腹はそうした煩慮もしのいでいた。

 夕餉をとることになって、同じく昼餉を抜いていたみおり達から先に行っているよう言いつけられて、今に至る。


「…………」

 すれ違う従業員らがすれ違いざまにほづみに振り向く。マニュアルに沿って業務に勤しむ彼女らの目に、感情的な色が垣間見えていた。

「…………」

 感情的な目の色でさえ、今のほづみには媚薬だ。

 ドロワーズという名の貞操帯も、パンティすら履くことを戒められた下半身は、いくら豪奢なスカートの陰に隠れていても、その本質を偽れまい。


 鏡張りの回廊は、天井のシャンデリアの明かりを吸っている。

 ほづみの脚を、ももを、股の割れ目を、鏡は映し出していた。…………
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