この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
加虐の皇子と愛玩ドール
第12章 錯綜同衾

びくんっ、…………
萌かりんこのどちらかの手が、ほづみの太ももにじかに触れた。
別の指がほづみの手首にまといつく。太ももに至った方の手は、脚をくすぐり出していた。
「マゾって、どんな感じ?」
「っ…………」
「驚かせた?実は知ってたんだ」
「そういうこと。だから、宍倉さんは気遣わなくて良いよ」
「ほら、上げてみなよ。私達全員、スカートの中身見ていてあげるから」
「…………。や、……」
脚と脚の間の甘いとろみが、萌達の肩を持っていた。
あとひと押し──…あとひと押し、酷い言葉を浴びせられたら、きっと。…………
「ダメだよ」
たえの声が、ほづみの口先の拒絶に加勢した。
「ほづみちゃんが困ってる」
「出た。たえちゃんの良い子!」
「私達親切で言ってたんだよー?」
「ふふふ」
二人の揶揄をあしらった、しかつめらしい優等生のかんばせが、やはり妖しい含みを持つ。
「良い子なのは、萌ちゃんとりんこちゃん」
「んん?」
「ほづみちゃん」
「…………。な、に……」
「私達ね、ある先生に勧められて、ほづみちゃんが一昨日お手洗いに入ったところの前にいたの。これ、もちろん心当たりはあるよね」
「っ…………!!」
たえがバッグから引き出したのは、ICレコーダーとスピーカーだ。
たえはそれらをアダプターで繋ぎ、再生ボタンをオンにした。
流れ出したのは学生達の談笑、そして、それらをしのぐバイブレーターの機械音だ。
そこに粘り気ある水音が、微かに聞こえ出してきた。

