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加虐の皇子と愛玩ドール
第12章 錯綜同衾

「舐めろと言ったでしょう?」

「あっん、はぃぃ……」

「舐めてないわよね?何、能なしみたいに腰ばっかり振ってるの」

「すみっ……ませ……あああんっっ」

 みおりは智花の臀部に口づけて、白い肉を吸い上げた。

 示し合わせてでもいたように、みほこが智花の乳首をしゃぶり出している。


「あああぁぁぁん…………はぁんっ、は!ぁぁ……」


 パァァァァンっっ…………


「言ってる側から!ご主人様の注意もまともに聞けないの?!」

「はいっ、すみませぇん……」


 パァァァァンっっ…………


 ゆかは智花の頬を腫らすと、従業員に荷物を吊るせるような装置の有無を質した。

 ラウンジは、稀にショーなどが開かれている。ゆかは智花をロープで纏縛したところで、従業員に教えられた天井のフックに彼女を吊るし、処刑を始めた。





「恥ずかしくないの?」

 みおりはほづみと、萌達のいたテーブル席で夕餉を始めた。

 ほづみは下着を持ち合わせてなかった。食事が届くや、おざなりに着衣するのは早かった。

 二人の向かい側でワイングラスを傾けているのは、茶髪をシニヨンにまとめた少女だ。

「……、…………」

「ああ、もしかして今の質問だけでも濡れる?」

「君みたく侮辱的な目をしているとね」

「──……」

 りんこの唇がくすりと笑みをこぼした。

 みおりは脚をすり合わせるほづみの隣で、アラカルトを取り分けてゆく。

 りんこも食事はまだのようだった。ゆか達は従業員まで交えて楽しんでいる。彼女らのオーダーした夕餉を食べるようりんこに勧めて、一同、手を合わせた。
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