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加虐の皇子と愛玩ドール
第2章 暴虐願望







 みおりはほづみの臀部が描いた文字を読むと、その腕を背中で組ませて、乳房からロープを巻きつけていった。そして腕と胴体を固定した。

 ほづみの身体は白熱灯に照らされて、こうして見ると、本当に透けるような白さだ。乳房の形をいびつにしているロープの赤だけ、毒々しく際立っていた。

「ぁ、ああん……」

「いやらしくて可愛いよ。けど、それだけじゃ私は欲情しない」

 みおりはほづみをウエストから引き寄せて、自分の膝に座らせる。

 ほづみの股は湿り気があった。淫靡な匂いを放つ蜜が、今にもロングパンツから染みてきそうだ。

「キスで誘惑してごらん?」

「キス……ですか?……あっ、あん」

 みおりはほづみの陰核を探り当てて、きゅっとつねった。

「はあっ、はぁ……」

「ほら、支えていてあげるから。君は貪欲な家畜みたいに、口だけで私に媚びるんだ」

「はい、みおりさんに、触れていただけるように頑張ります。……」

 みおりがほづみのウエストに腕を回すと、唇が塞がれてきた。

 ほづみのキスは濃厚だ。風貌こそ花恥じらう乙女らしいのに、積極的で、テクニックもある。みおりの唇を絶妙な舌先でなぞってきて、ぐいぐい口内に侵入してくる。

「ん、はぁっ、みおりさん……」

「ほづみ、……」

 みおりはほづみのこぼれそうな唾液を啜って、ウエストから臀部に片手を下ろす。
 いつの間にか愛液の広がっていた割れ目を指先でまさぐりながら、心なしかストロベリーサワーカクテルの香りの残ったその口内を味わっていく。

「みおりさん、好きです……ほづみはみおりさんのマリオネットです……」

 ほづみのロープから絞り出された乳房が、押しつけられてきた。

 みおりの胸とほづみのそれが、ブラウス越しにこすれ合う。
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