この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
加虐の皇子と愛玩ドール
第2章 暴虐願望

「んっ……んん」

「首、動かさない方が良いよ。蝋燭は、ほづみが私への誠意を表す証」

「んんっ、んぅ!……」

「それなりの罰を期待するなら、落として良いよ」

 みおりはほづみの身体に蔓延る蝋で出来た模様を指先でなぞって、時折、白い皮膚を引っ掻く。

 バイブレーターを引き抜いて、その陰核にあてがった。

「ん……んっ、んんぅっ!」

 みおりはほづみの濡れた眼差しを向けられながら、バイブレーターで内股や肉襞をまさぐっていく。ほづみの敏感なところをあえて避けて、じわじわ思わせぶりに触れた後、また、小さな蕾に狙いを定める。

「んっ、ん、ん……!!」

「生きたお人形っていうのはね、ほづみ?ご主人様が絶対的存在なんだ。今みたく、口にあるものをくわえてろって命じられれば、何があっても、腰は振っても、それを守り通さなければいけない」

「ん、ん……んんっ」

「ほづみは、私以外のやつに身体に触れさせてはいけない。けど、ほづみは私に飼われてる身だから、私のことには干渉しない」

 みおりは濡れた身体に被さって、ほづみの乳房にキスを降らせる。

「…──っ」

 鎖骨をきつく吸い上げて、腕や首筋に、淡い印を落としていくと、ほづみから、ひとしお声にならない悲鳴が上がった。

「その代わり」

 みおりはほづみに身を寄せて、その耳朶をぐいっと引っ張る。

 鼓膜を覆った小さな穴に、ほづみにだけ聞こえる程度に小さく、儚い花に触れるように、そっとそっと囁きかける。

「…──は、……──。……だ」

「ん……」

「ほづみなら、理解出来るね?」

「んっ……はぅ……」

 みおりはほづみのとろんとした双眸を見つめて、その唇から蝋燭を抜く。そして口許についた蝋を払った。

 切なそうな吐息のこぼれる唇を、キスで塞ぐ。

 みおりは、そしてさっき話題にしていた二つの小説に思いを馳せる。

 『暴虐』と『血枷』は、どちらも主人公がパートナーに身も心もなぶられて、理不尽なまで服従させられてゆく、ドメスティックバイオレンスがモチーフに扱われたフィクションだ。
 両作品を引き合わせれば、みおりとほづみの関係は、所詮は遊戯、甘く微笑ましいままごとだ。ただし、問題の小説は、ラストが決定的に違っている。そして一部のファン達によると、主人公のパートナーは、実のところ同一人物だという解釈があった。
/278ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ