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加虐の皇子と愛玩ドール
第1章 公開遊戯
仕切りから顔を出すと、鉄の寝台に繋がれていた姫君が、ぱぁっと表情を明るめた。
「有り難うございます!みおりさん、助かりま──」
すっかり生気を取り戻したソプラノの声が、ふっと、途切れた。
「…──!!」
何も知らない無垢な双眸の真ん前で、Cカップのブラジャーが、鋏で切り刻まれていったのだ。
「あわっ、みおりさん?!」
抗議の声が聞こえてくる。
みおりは、それでもほづみが立ち上がらないという確信があった。
鋏は、レジ台で見付けたものだ。若干、切れ味が良くないが、綺麗に切り刻む必要はない。
夜空の色をした洋服は、仕切りの観葉植物の根本にかけてある。
「何するんですか!」
「何って?」
「下着……」
「ああ、これ?」
みおりは、ブラジャーがばらばらになると、今度はショーツに鋏を入れる。
「必要ないじゃん」
「あります」
「ほづみには、あのドレスより今の格好のが似合ってる」
「……お姉ちゃんと、グルですか?」
「どうかな」
みおりは、ほづみのきめ細やかな白亜を固めた如くの顎を、くっと捕らえる。
「ほづみ」
「何ですか?」
「おとなしくしていれば、お洋服は返してあげる」
黒曜石の双眸が、強い眼力を備えながらたゆたった。
* * * * * * *
みおりはほづみの両眼をリボンで覆った。
ほづみのワンピースのウエストリボンがボタンで取り外しの出来るタイプのものだった所以、それをアイマスクに見立てたのだ。
みおりは、鉄の寝台に腰を下ろしていた。
ほづみを後方から抱き締める。そして、テディの穴から飛び出た乳房を、その付け根から先端にかけて、指先でなぞって撫で回す。
「膝立てて、脚、広げて」
「こうですか?」
「もっと」
耳朶を甘噛みして、乳首をつまむ。
桜色の唇から、顫えるような吐息が上がる。
生まれたての素肌で出来たような太ももが、恥ずかしげに開いていった。
「一人でエッチはしたことある?」
「あっ、ありませ──っ」