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加虐の皇子と愛玩ドール
第1章 公開遊戯

「あっ、痛いっ、いやぁああ……!」

「君みたいに従順じゃない娘は、夢がある」

「あ、あっあぁっ……」

「力ずくにでも従わせて、綺麗な目を涙でいっぱいにしたくなる。何にも逆らえなくさせて、ひざまずかせたくなる……」

「うっ、ひぁっ、ああっ……」

「恋人は?ご主人様は?」

 ほづみがふるふる首を振る。

 決まった。

「まず質問だ」

「んっ、ふ……」

 みおりはほづみの耳朶を舌先で愛撫しながら、甘く優しく囁きかける。

「むらむらした時は、どうしてる?」

「私……」

 気を失いそうに甘やかな、掠れたソプラノがこぼれてゆく。

「は……恥ずかしいことを……想像します……」

「どんな?想像するだけ?」

「裸になって、か、鏡の前に座って……今、みおりさんがして下さったみたいに……自分で、その……」

 ほづみの脚が、閉じかける。

 みおりはほづみの膝を押さえて、内股をさすって力を抜かせる。

「どうしてるわけ?」

「わ、私……大勢の女の人達に、見られている想像を、します。みおりさんみたいな、格好良い人に、いっぱい痛いことされて、何度も何度も、気を失っても無理矢理起こされて犯していただいてるところを、色んなお姉様達に見られてるんです。……皆、淫乱だとか売女だとか、非道い言葉を浴びせてくるんですけど、私はそういう罵倒に……感じちゃっ、て……」

 ほづみの息が、忙しないほど上がっていた。

「あ……ああ……、両手首を縛り上げられて、一糸まとわぬこの身体を、血のように赤い色をした縄が巻きついて……私は緊縛されて、泣いても叫んでも攻め続けていただいて……」

 濡れた息が絶えずこぼれる。

 一見無垢な少女の手が、彼女自身視覚に捕らえられないような場所へと伸びていく。
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