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加虐の皇子と愛玩ドール
第4章 懲罰指導

* * * * * * *

 ほづみが高等部に在籍していた頃、しづかとは、とりたてて印象的な思い出話に残るほどの交流はなかった。
 しづかはごくごくありふれた現国教師で、一度だけ、ほづみのクラスの担任になった。それだけだ。

 雅音の営むレズビアンバーのイベントに出て、みおりの勤めるアダルトグッズメーカーのモニターをした。

 問題の現場には、色んな顔触れがあった。ほづみの痴態が人伝に知られていけば、その内、顔見知りの人間の耳にも入ろう。

 それなりの覚悟はあった。それでも、実際に、こうして問いつめられると、ショックなものだ。

 とにかく、背に腹は変えられない。

 ほづみは硬いソファの上で、しづかの視線を浴びながら、ボレロの前身頃のリボンをほどいた。続いてブラウス、ワンピース、パニエと、わさわさとしたフリルやレースをはぎ取ってゆく。ドロワーズを下ろして次はキャミソール、ハイソックス、ストッキングを脱いでゆくと、エアコンの暖気に包まれていた身体に、ブラジャーとパンティだけが残った。

「先生……ぁっ、……」

 アンダーバストとブラジャーのワイヤーの間に、指示棒の先がねじ込まれてきた。

「まだ、終わってないでしょ」

「はい……」

「──……」

 ブラジャーのホックに手をかけて、それを外す。そして、目を塞いでパンティを下ろす。

 今後一生みおりの前でしか露にしないはずだった、ほづみの裸体が、無機質な白熱灯の光の中に、曝された。

 ほづみがおずおず顔を上げると、知的な色の双眸が、こちらを見ていた。二つの黒から放たれてくる、ねっとりした眼差しは、まるでものでも舐め回している風だ。

 恥丘に、しづかの指先が伸びてきた。つるつるした白い皮膚の上を、撫でられ出す。

「ここ、剃ってるのね。さ、脚を広げて、性器を私に見せなさい」

「っ……」

 ほづみは、抗議を上げかけた唇を噛む。

 太ももを腕で支えて、みおりにいつもやっているように、既に生っぽい匂いを醸し出している泉を広げる。

「ひぁっ」

 ひくついていた肉壺に、飛び上がりそうになるほどひんやりしたものがあてがわれてきて、ずぶっと挿入されてきた。膣鏡だ。

「あ……ああぁ……いやぁああ……!!んんっ」

「どれだけ慣らされてきたのかしら。じーっくりと、先生が見てあげる……」
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