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加虐の皇子と愛玩ドール
第4章 懲罰指導

「大丈夫。そんな顔、しないで」

「…………」

「先生達には言わないわ。もちろん、貴女のご両親にも」

 ほづみがちらと視線を上げると、しづかの、教師らしい顔があった。

 違う。教師も親も、どうでも良い。

 ほづみが今、合わせる顔もなくしたのは、みおりだ。

「こんな身体……」

 いらない。

 身体は被虐を渇望しながら、精神は、どこまでも強かだ。

 ほづみはみおりに、そこが好きだと笑われたことがある。

 だが、ほづみは臆病だ。しづか一人、はねのけられない。

「謝れば良いの」

「あっ……」

「ほら、立ちなさい。そして私にひざまずいて、土下座して謝れば許してあげるわ」

「あっ、んんぅ……」

 ほづみの腰が勝手によじれる。とろとろしたものが股からこぼれ出しそうで、耐えられない。

 乳輪が指示棒で撫で回されてはつつかれて、しづかの目に、やはり身体をじろじろ舐め回されていた。それだけで、くらくらする。

「早くなさい」

「いやぁ……あぅっ」

 ほづみの身体が、腕を引かれて転げ落ちる。

 ソファの側にくずおれて、自然としづかにひざまずいていた。

「ちゃんと、三つ指を揃えるのよ」

「…………」

「お尻、穴が上を向くくらい、お上げ」

「はい……」

 そんな土下座がこの世界のどこにあるのだ、と、悪態をつきたくなるところをぐっと堪える。

 ほづみはしづかのパンプスの先の真ん前に、三つ指を九十度に合わせて、臀部を上げて額を下げた。
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