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加虐の皇子と愛玩ドール
第4章 懲罰指導

* * * * * * *

 扉を一枚隔てた向こうで、世にも非道徳的な生徒指導が行われていた。

 みおりは扉にもたれかかって、ほづみとしづかの重なる唇の奏でる水音、聞き親しんだ肉壺から溢れ出す蜜の匂い、甘くあえかなソプラノの悲鳴を感じながら、時折、小窓を覗いていた。

 ほづみは、まさかこの密閉された教授室に、第三者が身を潜めていようとは、夢にも思っていなかろう。みおりに全く気が付かないで、しづかにただただおののいている。

「──……」

 みおりは部屋が静かになると、また、小窓の向こうを覗いた。
 しづかの口調からして、そろそろお開きになる雰囲気はあるが、あの教師がほづみに土下座させたところで、満足するとも考え難い。

 案の定、しづかの手に、さっきまでなかったものが握られていた。合皮鞭だ。

 ぴゅっ、と、鞭が空気をつんざく音がした。それに続いて、ハリのある皮膚を打つ音が響く。

「あああっ!!」

 悲痛な声が、グロテスクな音をかき消した。

 ほづみが壁に向かってくずおれていた。その臀部に刻まれた薄紅色が、青みを帯びた赤に変わってゆく。

「はぁっ、はぁ……ああぅっ!!やっ、ひぃっ……ぁっ、あああ……!!」

 とめどなく空気を捌く鞭が、とめどなく白い臀部を苛み続ける。

 ほづみの快楽を伴う悲鳴が単純な恐怖と苦痛でいっぱいになる頃、久しくしづかの動きを止まった。蛇のように宙を舞っていた鞭がその右手から離れていって、手のひらが、ほづみの真っ赤なミミズの蔓延る二つの膨らみへ降りてゆく。

「はぁっ、はぁ……あっ、ああ……ん、……いやっ、……」

 しづかの中指が、ほづみの膣口へ沈んでいった。

 細いウエストから広がるヒップ、そこから伸びたもっちりとしていながらすらりとした太ももが、左右に振れる。
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