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加虐の皇子と愛玩ドール
第5章 公認遊戯
みおりは、友人すなわちほづみの姉の、三日前の話を思い起こす。
ほづみの姉、つまりここの家主である雅音は、この週末、両親と旅行へ発つことになった。ただし、ほづみは大学のゼミの補講があって、同行出来ない。やむなく留守番せざるを得なくなって、その間、みおりが雅音の代わりに留守を守ることになったのだ。
若い娘が夜一人になっては危ない。みおりは雅音のさような理屈に説き伏せられて、ほづみの用心棒を引き受けたのだが、あの友人の考えることだ。大方、みおりとほづみが三日間同じ屋根の下で暮らすという状況を、仕組みたかっただけだろう。
「もっ、ぅ……あんっ、みおりさんが一番危ない……」
「良いわけ?私にそんな口の利き方して」
「あっ!!やめっ……ちょっ、んっっ……」
みおりはほづみの唇をキスで塞いで、後退しようのない下腹部に向かって指を突き上げた。
濡れた蜜壺は、指一本を滑り込ませるくらい容易い。それでもまともにほぐさなかった膣口は、強情なマゾヒストの顔を歪めるだけの刺激を得たらしい。
「んっ、はぁっ、ぅ……」
みおりはキスの角度を変えながら、親指で陰核を小刻みにつつく。愛液を塗りたくって絶え間なくいじり倒しながら、熱い器官に二本目の指を挿入していく。
「あっあっぁぁ……立って、られな……ああっ」
「ふぅん?痛ければ抜くよ」
「あっ、待っ──」
みおりは肉の海から指を引いて、関節まで空気に晒す。ほづみの浅いところを愛撫しながら、もう片方で肩や腕、脇から横腹にかけてを撫でさすっていた。
「はぁっ、はぁ……ゃっ、あぅっん、……」
「ほづみの食いしん坊なここ、ひくひくしてる。吸い上げられそうだ。ほづみ立てなくなると困るみたいだし、喰われるまでに抜こっかな」
「いやっ、みおりさん……やめ、……ぃで……ぅっ、……」
ほづみの腕が、みおりに絡みついてくる。背中をぎゅうっと掴まれて、二人の鼓動が不協和音を奏で始める。
みおりはほづみの柔らかな耳朶をしゃぶって、よそ風が小花の花弁を撫でるほど、そっと、低く、囁きかける。
「聞き取れなかった」
「っ、はぁ……」
「今日は言葉で聞きたい気分なんだ。もっと、はっきり言ってごらん?」
みおりが黒目を動かすと、ほづみの泣きそうな瞳が間近にあった。
長い睫毛が赤い頬に被さって、濡れた唇がひくっと綻ぶ。