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加虐の皇子と愛玩ドール
第5章 公認遊戯

「みおりさん」

「ん?」

「結局、どうでしたか?」

「何のこと?」

「みおりさんにセクハラ仕掛けた物好……じゃなくて、命知らずな社員さんのお嬢さん」

「命知らずも物好きも、変わらないじゃん。……ま、良いや。上手くやれた」

「本当ですか?!」

「今頃ホテルで爆睡していると思う。家には、私の家にいるって電話をかけさせたから、当分は野郎も訝しがらないだろうけど」

「安心しました。うーん……結婚まで処女を守らせようだなんて考える親、今時いるんですねぇ。よそ様の女性にまで口出しして。そもそも全人類が結婚するって前提している人がいること自体、驚きました」

「ほづみの親は、違うの?」

「ウチは、お姉ちゃんがああいうお店をしておりますし。姉妹揃ってカムしてますもん。日本の法律が変わらない限り、親はそういうことに触れてきません」

「ふぅん。じゃ、別にほづみのいかがわしい写真やムービー、流出しても良かったんじゃん」

「あっ……あれとこれとは、別です」

「そう?」

「私がマゾヒストなのは、カムしておりませんから」

 確かに、いくらほづみが筋金入りの露出狂でも、大勢の女の前で全裸になったり、洪水になった性器を丸出しにしてよがる姿は、さすがに親には晒せまい。

「明日はゼミだっけ?」

「はい。昼から夕方まで」

「……どっかで待ってる。終わったら、メールして」

「ごめんなさい。折角、来て下さってるのに」

「良いって。ほづみのゼミのために、私は雅音に頼まれたんだし」

 みおりはシャワーの湯温を確かめて、ほづみの恥丘に近づける。
 ああっ、と、甘美な声が上がるのには構わないで、湯をかけながら、滑らかになった恥丘を撫でさする。

「あっ、はぁっ、ダメ……やぁんっ、もぉ……」

「まだ落ちてないから。これ以上おとなしくしないなら、縛って一晩中くすぐるぜ」

「……それ、とろけ、ちゃうかも……」

「奥は、残ってるけど出てからな」

 みおりが粘膜付近の薄い陰毛を引っ張ると、細い太ももがひくんと顫えた。
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