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加虐の皇子と愛玩ドール
第5章 公認遊戯

「今のが、ご主人様にものを頼む態度?」

「ぁっはぁ……いっ、いえ……あああっ」

「じゃ、もう一度。……限界?」

 ほづみの顔が、凄まじい肯定を訴えてきた。

「分かった。けど、身体の具合とか、どんな風にして欲しいのか、ちゃんと訊かなくちゃ分かんないな」

「……っ、う……はぁっ、疼く、ので……」

「それだけ?」

「身体中、火照って……じんじんっ、ぁっ、ん……じゆじんしてぇ、みおりさんに見ていただいて、クリをいじりながら指を挿れていただいてる時の、私のいやらしくて貪欲なヴァギナみたいに……はぁっ、おっぱいも、お尻も、どこもかもイキたがってます!!!……はぁっ、ぅっ……はぁぁ……」

「そうなんだ」

 みおりはほづみの腰かけているソファの後方に回って、蝋にまみれた乳房に指を沈める。

「本気で苦しんでるのかと思っていたのに、発情していただけなんじゃん」

「はぁっ、はぁぁ……んっ、んっ……」

 みおりはほづみの手錠を外して、首に巻きつけたエプロンをテーブルに置いた。頭から合皮ベルトを外して、ほづみの手首を、今度は背凭れを挟まないで後ろ手にくくる。

「ぁっ、んっ、あっああぁぁ……」

「さ、ペットみたいに乞ってごらん?可愛く出来たら助けてやる」

「──……」

 ほづみがソファから降りてきて、膝をついた。

 両手の自由をなくしているドールが器用に這ってきて、みおりの脚に、頬がすり寄せられてきた。

「叱って下さい……。……ご主人様そっちのけで……楽しんじゃう、……みおりさんのいけないペットを、ぁっん、また、お漏らししちゃいそ……ですぅ……」

 ほづみの脚がM字型に開いていった。腹を天井に向けて仰向けになった肢体の格好は、気を許した相手の前での愛玩動物を聯想する。

「はぁっ、あああ……はぁっ、……」

「言ったじゃん」

「ぅっ」

 ほづみの乳房をスリッパで打つと、蝋に細かい皹が入った。

 みおりは、立て続けにたぷたぷ揺れるそれを打つ。

「ぁっああっ!!あっあぅ、ああああっ……」

 ほづみの理性を感じさせない嬌声が、蝋の落ちる音も凌ぐ烈しさで、苦痛と歓喜を伴っていた。
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