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加虐の皇子と愛玩ドール
第5章 公認遊戯

「あんっ!!あんっ、あああっ、ああっ」

「ほづみはペットに向いていない。ペットなら、もっと上品に躾を受けるよ」

「はぁっ、だってぇ、みおりさんがぁぁ……」

「素っ裸で打たれてそんなに嬉しい?」

 ばしっ、ぱら、と、恥丘からえげつない風な音が立つ。それを奏でる肉体は、悶えに悶え放題だ。

「あんっ、気持ちぃ……嬉しっ、ですぅ……あああんっ、あああああっ!!……」

 蝋が全て落ちたのとほぼ同時、ほづみがまた、今日何度目かのエクスタシーにさらわれた。

 汗だくの身体がぴくぴく顫えて、薄目が開くと、また、肉壺から透明な蜜が垂れ流れる。

「はぁっ、……」

 低温蝋燭はともかく、マウスボールの媚薬の威力が甚だしい。

 みおりは頭の片隅で、週明け開発部に提出する実験結果をまとめながら、ほづみの内股を押し広げさせて、唇を、甘美な匂いの源に近付けていく。

 玄関から扉の開く音がしたのはやにわのことだ。

「っ……?!」

「お父さんお母さん待って!この家の主は私!私が入って良いって言うまで、ここで──」

「雅音ったら水臭い。良いじゃない、お父さんもお母さんも疲れているの。ホテルの手違いで泊まれなくなったなんて……」

「気を取り直してビールでも飲むか。雅音、ビールはあるか?」

「…………」

「…………」

 聞こえてきたのは、明日の夜まで帰ってこないはずの友人と、両親と思しき二人の声だ。
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