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王女様の不埒な暴走
第4章 執事の噂と王女様の暴走
「あなたは、なにを……っ」
するするとガウンを脱ぐ様を呆然と見上げるジョシュア。リンゼイはキュッと唇を結び、そのままナイトドレスの胸元にある紐まで解き、肩紐をずらし、ナイトドレスを足元に落とす。
オイルランプに照らされる、リンゼイの裸体。白皙の肌は羞恥に薄紅に染まっている。ジョシュアほどではないが、緊張から大きく呼吸を繰り返す胸は小ぶりだが、ツンと上向きの形いい乳房だ。
細く曲線を描く腰のさらに下にある淡い茂みは、彼女の髪と同じトゥーヘアード。父や兄──家族の男ですら見せたことのないすべてをジョシュアの前に晒し、恥ずかしさで息が止まりそうだった。
けれどここまで来たら、いよいよ後戻りはできなくなった。だが男女の交わりについて知識はあっても、実際に体験したことのないリンゼイは、どうしたらいいか解らない。
とりあえず……と、リンゼイは呆然とするジョシュアの手を取り、今度は素肌の胸に押し当てる。
「いけません!」
ジョシュアは弾かれたように腕を振り上げ、頭上で拳を握った。
「そんなにも私に触れるのがお嫌なのですね……」
悲痛に顔を歪めるリンゼイは口を引き結び、これ以上涙を流すまいと押しとどめる。
そして視界の端に映った物を何を思ってか手に取る。
「では……じっとしていてくださるだけでいいです。すぐに済ませます」
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