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王女様の不埒な暴走
第4章 執事の噂と王女様の暴走
リンゼイはジョシュアに覆いかぶさり、手に持つガウンの腰紐でジョシュアの手首を寝台の柵に括りつけた。その間、動揺していたジョシュアはされるがままだ。
触れてくれずともリンゼイの望みを果たすには、抵抗されれば事を成し得ない。こうする他手立ては思い当たらず、彼を拘束した。
「リ、リンゼイ様! 何をお考えなの、ですか!?」
「酷いことしてごめんなさい……。少しだけ我慢して……くださいますか」
「なり、ません! あなたは、高貴な方、なんです。私などにこのようなこと、なさっては……なり、ません」
ジョシュアはハァ、ハァ、と熱い呼吸を繰り返し、拘束されてない一方の手でリンゼイの腕を掴んだ。
「身分なんて関係ないです。見てください。今、あなたの前にいる私は、ただの女です」
リンゼイは泣きそうな顔で微笑みかけると、再び身体を伏せてジョシュアの頬にチュ、チュッと可愛らしい口づけを何度もした。
ジョシュアがリンゼイの行動に狼狽えている隙に、もう一方の手も余った腰紐で柵に括る。
「解きなさい! 私が本気で怒らないうちに」
両手を拘束され、媚薬に冒されているはずのジョシュアは尚も必死に理性にしがみつき、声を荒らげ怒鳴りつけた。
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