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王女様の不埒な暴走
第4章 執事の噂と王女様の暴走




 けれどリンゼイはここでやめるつもりはなかった。愛する人を拘束し、無理矢理襲っているのだ。どうせもう嫌われてしまっている。ならばいっそのこと、身勝手でも望みを叶えてしまおうと、リンゼイはジョシュアのネクタイを解き、ボタンを外し始めた。


「落ち着き、なさい。このようなこと……カンターヌの王女たるあなたの将来が破綻してしまいます」


 拘束から逃れようとジョシュアは身を捩りながら、リンゼイを説得する。暴挙を働かれているというのに、自身ではなくリンゼイの身を案じるなんて、彼はどこまで優しいのだろう。


 愛しているという想いが募り、この身を捧げたい相手はジョシュアしかいないのだという気持ちが強まる。


「私が帰国してからのことは心配なさらないで。少しだけ眼を瞑っていてもらえますか? その間に終わらせますから」


 リンゼイはボタンを外す手を進め、遂にすべてを外し終わり、開いた服と肌の間に手を滑らせ服をはだけさせる。


「……っ」


 媚薬で感覚が鋭敏になっているのか、それだけでジョシュアは身体をビクリとさせた。


 リンゼイはあらわになったジョシュアの、均整のとれた筋肉質な肢体に息を呑んで思わず見蕩れる。







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