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王女様の不埒な暴走
第4章 執事の噂と王女様の暴走
細身に見えていた身体は予想外に鍛えられ、引き締まった胸からお腹にかけて、リンゼイは指を這わせた。汗ばむ肌はしっとりとしていて、彼の肌に触れただけでリンゼイの身体は熱くなった。
「くっ……」
ジョシュアは身体をブルリと震わせ、怜悧な眉を苦しそうに寄せる。その下にある涼しげな目許は、ますます酩酊したようにリンゼイの裸体を見上げていた。
彼の理性が崩壊し、リンゼイの堕ちるまであと少しだろう。
「ジョシュアさん。私にあなたを与えてください」
そう言ってリンゼイは身体を伏せ、再び彼に口づける。
「……っ、やめ、なさい」
リンゼイはジョシュアに触れたときから──いや、きっと彼に媚薬を盛ったときからか、それとも恋に破れたときからなのか。まともな思考を働かせておらず、口づけをする彼女こそ酩酊しているかのようで。
ジョシュアが開いた唇の隙間に、ちろりと小さく赤い舌を伸ばし、彼の口腔を犯す。
「ジョ、シュアさん……っン」
このような深い口づけがあることをリンゼイは知らないはずなのに、無意識に熱くぬめる小さな舌をジョシュアのそれに擦りつけていた。
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