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王女様の不埒な暴走
第4章 執事の噂と王女様の暴走
最初こそリンゼイの舌から逃れようとしていたジョシュアの舌が、やがて彼女に応えようと絡んでくる。手を置くジョシュアの胸は呼応するようにもっと熱く、鼓動が速まる。
「ん、ん……っ、ふぅ……」
リンゼイもまたくちゅくちゅと絡む舌の感触に、頭の芯が痺れてきた。
媚薬のせいだとしても拙くぎこちない自らの舌の動きに応えてくれる。それだけで悦びが込み上げる。
はぁ……と悩ましげな吐息を漏らし、リンゼイは唇を離す。
「ジョシュアさん……好き、です」
夜が明け、明日になったら、この気持ちはすべて胸の内に仕舞ってしまおう。一夜限りの過ちだからとジョシュアに告げ、彼をキャンディスに返そう。だから今この時に、ありったけの想いを伝えたい。
リンゼイは微笑み、ジョシュアの男らしい匂いをたたせる首筋にチュッ、チュッと音を立てて口づけていく。盛り上がる喉仏は甘噛みし、ちろりと舐め上げる。するとジョシュアの滑らかな肌が総毛立った。
そのまま鎖骨や胸をリンゼイの唇が辿る。
「リン、ゼイ……様……いけ、ません」
ビクリと肢体を跳ねさせ、理性と本能の狭間でジョシュアは戦っている。拘束している腰紐は目一杯伸びている。固く結ばれていない紐がジョシュアの再三の抵抗で解けかかっているのに、まだどちらも気が付いていない様子だ。
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