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王女様の不埒な暴走
第7章 王女は執事の淫靡なレッスンに溺れる
「方法は私とレオ様とで考えておりますのでご安心を」
すぐさま却下され、リンゼイは肩を落とす。数々の失敗ですっかり自信をなくしており、その上ジョシュアを助ける手伝いさえさせてもらえないことで、役に立たないと言われているみたいで意気消沈してしまう。
「お兄さまにはちゃんとレッスンを受けたって言っても……ダメですか?」
どんなレッスンをされるか皆目見当もつかないが、兄はジョシュアとリンゼイが少しでも共に過ごせる時間を増やそうとの計らいで、あのような手紙を送っただけだ。だが既に失恋し、国にいた頃に抱いた願いは叶い、彼と過ごすよりもやるべきことができたのだ。レッスンなんて無意味になってしまっている。
「もちろん、ダメです。お帰りになった際、なにも変わられていないリンゼイ様をジュド殿下が見られたら、直々に頼まれたレオ様の評価が下がってしまいます」
言いたいことは解るが、そもそもリンゼイは男嫌いなわけではない。慣れていないのはあっているが。
それにジョシュア以外誘惑したい相手がいないのに、どうしろと言うんだろう。さらにはこの先独身でいるだろうリンゼイには、男を誘惑する必要もないのだ。
一層レッスンが無意味に思えてきた。
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