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王女様の不埒な暴走
第7章 王女は執事の淫靡なレッスンに溺れる



 視線を落とし、乗り気でないリンゼイに向かい、ジョシュアが嘆息する。


「そんなにも私のレッスンを受けられるのがお嫌ですか」


「そういうわけじゃ……!」


 咄嗟に否定してしまう。嫌なわけじゃない。嫌なのは寧ろジョシュアのほうだろう。だが彼はそんな素振りを微塵も見せず、なぜか艶然と笑う。


「そうですか。でしたら始めさせてよろしいですね」


 見上げる彼はあの夜──ジョシュアとこの部屋で身体を繋げたときに見せた、どこか拒否できない妖しげな雰囲気を放っていた。







「あ、の……これでいいです、か?」


 緊張に震えるリンゼイの声。彼女は今、一糸纏わぬ姿で乳房と下肢の茂みを手で隠した出で立ちで、太腿を擦り合わせて立っている。


「ええ、結構ですよ」


 淡い灯りの中、寝台脇の椅子に悠然と座るジョシュアの灼〈ヤ〉けるような視線を浴びせられ、緊張と羞恥で卒倒してしまいたくなる。


 なぜこんなことになっているのか。まるで魔法にでもかけられたのか、それともまたジョシュアという媚薬に酔わされてか、記憶は朧気で。とにもかくにも、彼の口車に乗せられているうち、ナイトドレスを脱ぎ去ってしまっていた。




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