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王女様の不埒な暴走
第7章 王女は執事の淫靡なレッスンに溺れる
そんなリンゼイの心境を知ったか知らずか、ジョシュアは手に持つ物を布から取り出しリンゼイに渡す。
それは象牙で出来た凹凸のある棒状のものだった。表面は滑らかに磨かれ、光沢がある。長さはリンゼイの掌くらいだろうか。一方の先端は切り落とされ、もう一方は張り出しまろんでいる。
陶然としながらリンゼイはそれを眺める。
「それがなにかおわかりですか?」
リンゼイは首を傾げ、ややあって男性器を模したものだと気付き「やっ!」と短く悲鳴を上げてジョシュアに押し返した。
「お気付きになられましたか。一度本物をご覧になられてますからね」
あの夜のことをジョシュアから言われ、カッと顔が赤くなる。
「この張り形を使い、今からご自分で遊んでいただきます。とは言え、すぐには挿らないでしょうから、まずは指で解しましょうか」
「そ……それを挿れるんですか?」
嘘だと言ってほしい。聞き間違いであってほしい。願いを込めて訊くが、ジョシュアは当然だと頷く。
「こういった玩具で遊んでいる姿を見せるのも、有効な手段です」
誰も……ジョシュア以外に誘惑したい相手などいないのに、それを誰よりも彼が知っているはずなのに、他の男を誘惑する手段を教えられているのだと今さら考えつき、リンゼイは泣きたくなった。
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