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王女様の不埒な暴走
第7章 王女は執事の淫靡なレッスンに溺れる




 哀しくなりながら、リンゼイはあることを思い出す。


「やっぱり出来ません……。それは無理です」


「どうしてですか」


「だって殿下が……」


 レオナルドが言っていたではないか。何度も男と交わると花開くと。張り形とはいえ、拡げてしまうのではよくはないのではと、思い至ったのだ。


「レオ様がなんとおっしゃっられていたんですか」


「その……私が嫁ぐ際、体内に花の汁を仕込んで誤魔化すんだとか。それでついた路も数ヶ月おけばまた元に戻るそうです。だから……」


「そうですか。レオ様がそのようなことを……」


 ジョシュアはやや険しい顔付きになる。レオナルドからリンゼイが聞いた策を聞かされていなかったのだろう。


 レオナルドはこの策は冗談みたいなもので、聞けなかったが三つ目の策が本命だと言っていた。けれどジョシュアに男を誘うレッスンをさせるということは、誰かに嫁ぐ前提なのは違いないだろう。


「それにはご心配及びません。レオ様がおっしゃられたように数ヶ月おけば元通りになりますゆえ。それともリンゼイ様は帰国されてすぐご結婚の予定でも?」


 問われ、リンゼイはハッとなった。





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