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王女様の不埒な暴走
第7章 王女は執事の淫靡なレッスンに溺れる
リンゼイは小さく悲鳴を上げ、白い喉を見せてのけ反る。何度も背を指先が辿り、リンゼイは擽ったさに身を捩る。
「や、も……意地悪はやめてください」
「リンゼイ様が本心を隠されておいでだから、お仕置きです」
褒美と言ったり仕置きをしたり。やはりジョシュアはリンゼイを困らせ愉しんでいるんじゃないのか。
リンゼイは彼の腕の中で見上げ、小さくねめつける。だがすぐにそれは落とされ、額を肩口につけ、お仕着せを握る。
「だって……言えるわけないじゃないですか」
宝石もドレスも、身分さえ捨てても。欲しいのはこの世でただひとつ。けれどまたこの身勝手な想いを溢れさせてしまえば、誰よりも傷付けたくない人を傷付けてしまう。
「ジョシュアさんはわかっていておっしゃってるんですか……?」
「ええ」
即座に返され、リンゼイは歯噛みする。
望んでも与えてはくれないくせに……と、惨めな気持ちでいるリンゼイの肩をジョシュアは掴み、そっと離す。
「もちろんわかっております。リンゼイ様が一度達したくらいで満足しない身体だということを」
「そ! ……そんないやらしい子じゃありません」
「いいえ。リンゼイ様の身体を拓いたのはこの私です。誰よりも知り尽くしているのはこの私なんです」
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