この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
王女様の不埒な暴走
第10章 迫りくる刻、そして……




「まさかとは思うが、お前はその求婚を受け入れるつもりじゃないだろうな?」


「そのまさかですわ」


「ええっ!?」


 決然と言うリンゼイの傍らで、またも姉が声を上げる。一体どうしたというのだろうか。姉が聞きたがっていた恋の行方は、この話だけでも上手くいったと伝わったはずだが……。


「イレーネ。さっきからなんなんだ。邪魔をするなら出ていきなさい」


 苛立った父に姉は謝り、曖昧に笑い続けてと話す。


「……ともかく、それはどこのどいつなんだ」


「殿下の手紙に書いてあるように、彼は今密命を受け、とある任務につかれています。ですので今はお名前を明かすことはできません」


「この父にも言えないというのか!?」


「はい、言えません」


「どうせ碌な奴じゃないんだろう!? 名も言えぬような奴に娘が求婚され、認める親がどこにいる!?」


「あの方を侮辱するのはお父さまでも赦しません! あの方はとても優しく紳士的で、広いお心をお持ちですわ! それに殿下にも勝るとも劣らない優秀な方です。私が先にあの方に心を寄せたんです」


「な……!」


「ええぇぇぇっ!?」


「イレーネ! さっきからお前は……!」


「ご、ごめんなさい……」


 ジョシュアを侮辱され憤慨するリンゼイ、そのリンゼイと姉に憤慨する父、なぜかいちいち驚いては声を上げる姉。その空間は混沌とし、一人だけ冷静な兄がその場を収めようと口を開いた。






.
/408ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ