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王女様の不埒な暴走
第10章 迫りくる刻、そして……




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 リンゼイがカンターヌへ帰国し、すでに三ヶ月の時が経っていた。


 その間、月に二度はレオナルドから手紙が父の元に届けられていた。内容はまだ問題は解決しておらず、友人が挨拶に行けず申し訳ない、だがもう暫く待っていて欲しいと書かれているらしい。


 問題が未解決──つまり、アリエッタの所在がまだ解らないということだ。


 彼女の無事を祈る傍らで、リンゼイと父の攻防は一層激しさを増していた。


 最近、父は家族のみがいる場ではあるが、公然とレオナルドへの批判もするようになっていた。三ヶ月という時間が父の苛立ちを募らせているのは解るが、彼はリンゼイやジョシュアのために動いてくれた謂わば恩人だ。


「こんな手紙ひとつで、いつまで私を待たせるつもりだ!? 殿下の友人が来れずとも、せめて殿下が来るべきだろう!? 礼を欠くような者が王太子などと……ラインハルトの先も見えたな」


 恩人や、彼の祖国までも侮辱され、頭にきたリンゼイは猛烈に抗議する。


「殿下が来れないのは、それだけの事情があるとどうしておわかりにならないんですか!? あの方は礼を重んじる、立派な方です!」


 この睨み合いは、最早日常茶飯事となっていた。






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