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王女様の不埒な暴走
第12章 エピローグ
「それについてですが……。私がレオ様とアリエッタ様のお子を養子に貰い受け、次の爵位を継がせるというのはいかがでしょう」
「殿下とアリエッタの……?」
「ええ。もちろんお二人が結ばれる前提の話ですが。いえ……アリエッタ様が見つかりさえすれば必ずそうなります。レオ様がアリエッタ様をお離しになるとは思えません」
この未来だけは確信を持って言えた。アリエッタがたとえどのようなことになっていたとしても、レオナルドはすべて受け入れ、彼女を妻にする。それだけレオナルドの想いは強いのだ。
「第一子の男児は王位継承権を持たれますので、第ニ子以降の男児か女児を養子にし、その子に爵位を継がせられれば、血筋が絶えることはありません」
この案を聞いた夫人は、アリエッタが見つかるのを条件にジョシュアを自分の養子にし、爵位を譲ることを了承してくれた。
そしてアリエッタ失踪から半年後。ようやくとある女子修道院に彼女が身を寄せているという情報が入った。
その報せを受け、レオナルドはすぐ迎えに行く準備を始めた。ジョシュアも当然彼に着いて行き、共にアリエッタを迎えに行くつもりだったのだが──。
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