この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
王女様の不埒な暴走
第2章 姫は運命に抗らう




 姉の話によると、この秘薬とやらはその昔、カンターヌの王が多くの側室をはべらせており、当代の王妃が夫の気を引くために作ったのが始まりだそうだ。


 調合は王家専属の薬師の長のみに伝えられ、現在はほとんど使われなくなったものの、密かに僅かな量を備蓄しているらしい。


 この秘薬の存在は王家でも一握りしか知らされておらず、リンゼイですら今の今まで聞いたことすらなかった。


「私も婚礼を挙げてからお母さまに聞いたのよ。つまり、夫となった男性と夜の営みをするようになってから教えられたわ。お兄さまは結婚する前から聞かされてたみたいだけど」


 あっけらかんと男女のことについて匂わす話をされ、リンゼイは赤くなって言葉を失う。


 どうやらこの秘薬とやらは、平たく言えば媚薬の類らしい。だが姉はこんな物を渡し、どうしろというのだろうか。リンゼイは動揺と困惑からやはり言葉を失ったままでいると。


「ああ、心配しないで。効果は実証してあるから。それに中毒性や副作用もない、とーっても安心安全なものよ」


 そういうことを訊きたいのではなかったのだが……。それにしても実証とは? まさか義兄で試したのだろうか……? この姉ならばやりかねないが、訊くのは恐ろしくて訊けなかった。





.
/408ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ