この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
王女様の不埒な暴走
第3章 恋、煩わせる




 口許を指先で覆い、涙が薄っすらと滲む瞳でジョシュアを見上げるリンゼイを、彼は気遣わしげに見遣る。


「どうなされました? なにかお気に障ることでも言いましたか?」


「ちが……そうじゃないんです」


 リンゼイは頭部の横でレースのリボンで二つに結ぶトゥーヘアードを揺らし、かぶりを振る。


 一度溢れだした感情は、止める理性という壁を突き破り溢れてくる。


「わ……私……」


 声が震え、感情と呼応するかのように眦〈マナジリ〉から涙が一筋溢れてしまう。


「ジョシュアさんが好……」


 言いかけた言葉を遮ったのは、白い手袋を嵌めたジョシュアの指だ。唇にそっと当たる絹の肌触り。


 驚きに見開かれたリンゼイの、スカイブルートパーズ色の双眸が捉えるジョシュアは、先程まで和やかな雰囲気で話していたのが嘘のように、翳った表情をしている。


「それ以上はおっしゃらないでください。私もなにも聞かなかったことにいたしますので」


 スッとジョシュアの指が唇から離れると、彼はわざとらしいくらいに穏やかな笑みを浮かべる。






.
/408ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ