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王女様の不埒な暴走
第3章 恋、煩わせる


「さぁ、そろそろお部屋に戻りましょう。書物は後ほどお届けします」


 呆然と立ち尽くすリンゼイをジョシュアは促す。


 何が起こったのか──衝動的に気持ちを打ち明けようとして、そして拒まれたことを受け止めきれず、床に両足が縫われてしまったかのよう動けない。


 だが、じわじわと痛みと悲しみが広がり、現実が見えてくる。


 リンゼイは俯き、細くて小さめの手を強く握り締めた。


 ジョシュアの眼には、酷く傷付き泣いていると映っただろうが──実際、リンゼイの双眸には涙を湛えているが──次の瞬間、顔を上げた彼女はこれまでになく強い眼差しだった。


「わ、私……諦めません! このくらいのこと覚悟してきましたから! 一度断られたくらいで諦めるなら、わざわざラインハルトまで来てません!」


 すぐに受け入れてもらえるだなんて、端から思ってなどいない。尽力してくれた兄姉のためにも、ここで挫けるわけにいかないのだ。


「なかったことにもさせませんから。覚えておいてください。私はジョシュアさんが好きです」


 リンゼイは遮れる前に、一気に捲し立てるように告げた。




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